孟宗竹を使うたワインクーラーはお陰様で少しづつですけんど、毎年のように皆様にご紹介しつづけてられちゅう竹製品ですぞね。竹は中が空洞になっていて、その稈の所々に節があります。竹節を利用したらそのまま容器になるという便利な植物ながちや。
けんど、そう言うたら都合のエイ事ばっかりに聞こえる竹の器ですけんど、実はいろいろと問題もあるがです。その一番大きな難点が「割れ」ですちや。乾燥させた良い材料を選んで使うてはいるのですが、実際に使ったり保管しておくのは室内の空調が効いた室内。やはり長い使用の内には割れが発生するがです。
孟宗竹を丸竹のまま使う製品には、水指しや菓子器もあります。竹節を切り取り蓋にしちゅう雰囲気はちっくと竹林の竹を思い出させるものがあって好きながぜよ。
丸竹を割れないようにするには、内側に発砲ウレタン樹脂をいれて固めてしまうような加工方法もあるようですけんど、内側の空洞を利用する竹器にはそのような事は当然できません。割れが入った時にはワインクーラーなどは特に使えなくなりますので、ご購入いただいた時期にもよりますけんど出来るだけ交換などの対応もさせていただきよります。丸竹のままの竹製品はそれ程は多い事はないがですが、割れる場合もあるという事を是非ご承知いただきたいと思うちょります。竹と「割れ」というのは竹を扱う者が昔から背負うてきた、まっこと永遠のテーマと言うてもエイがです。
そしたら、どうして割れるリスクを承知で、ずっと皆様に丸竹細工の商品をご紹介し続けゆうのか?それがやはり丸い竹の魅力。竹のそのものが、ご家庭にあること、キッチンにあること。そんな竹のある暮らしを知っていただきたいからに他なりませんぞね。
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