地元放送局のテレビ高知さんが取材に来てくれちょりましたぜよ。まっこと自分達は恵まれちゅうちや、ここにしか成育しない虎竹や、今年で120年にもなる社歴の中で守り続けてくれた、数えきれんほどの先人の皆様に感謝せんとイカンぜよ。こうやって高知のテレビ局さんや高知新聞社さん、高知で出版をされる雑誌社さんにいつも可愛がってもろうて色々取り上げて頂く機会があるがです。
今回のテレビ番組は春から新しく始まった毎週金曜日午後6時50分から7時まで、まさにゴールデンタイムと言われちょります少し前に登場する「7時チンまで」という番組ぞね。おっと、そう言うたら「チン」とは高知弁ですろうか?ああ、違いますろうか......全国どこでも「チン」と言うたら「そこまで」という意味は通じるかと思います。
ちなみに「チン」と言う言葉には高知弁では「凄く仲良し」という意味もある言葉ながです。その言葉どおり、アナウンサーの藤崎さんはじめ、スタッフの皆さんは本当にフレンドリーに接して頂いて、和気あいあいと撮影は進んでいくがです。
さて、ところで今回こじゃんと(とても)嬉しい事がありましたちや、スタッフの中のお一人が何か見覚えのあるお方やと思いよったら、県外の支社に行かれちょって高知に帰って来られた岡田さん、何と15年ぶりの再会をさせてもらいましたぜよ。前にお越し頂いた時から言うと竹虎を取り巻く環境も随分と変わり、会社も様々な大きな波を乗り越え今日になっちょります。けんど、こうやって長い時を経てもひとつも変わる事のない虎竹の里の竹林で、変わる事なく社員の方とご一緒させていただけるがは、まっこと嬉しい事ながです。
竹林での撮影を終えた帰り道、スタッフの皆さんがワイワイ話しをされよります。一体どうしたがやろうか?行ってみたら、ちょうど今がシーズンとなっている虎竹の筍が話題になっちゅうがです。
「さっき、筍がキュッと伸びた」
カメラマンの方が、こう話されゆうがです。確かに筍は一日に120センチも伸びる事がある驚異的な成長力を持っちょります。雨後の竹の子の言葉もあるように、水分があればドンドンと神秘的とも言われるパワーを発揮するのは確か。そして、前日まで虎竹の里には強い雨が降りよりました。
けんど、見ている間に筍が伸びる...!?これは是非その瞬間をカメラに収めたい、そんな事でさすがテレビ局の皆さんです、カメラを設置して、本当に伸びるのか少し観察される事になったがぞね。
時間があれば必ず成長する所は撮れると思うがです。実際、長時間撮影しちょって早送りで見ると、あれよ、あれよと言う間に筍が天を目指して真っ直ぐに伸びるのが分かります。けんど、この日はそんな時間がありませんでしたので、神秘の筍は確認はできなかったようながです。楽しい撮影クルーの話し声を聞きながら、竹林で筍の皮を脱ぎ捨て若竹になりつつある虎竹が、笑っているように見えたがです。
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