竹虎に年に何回かお越しいただきゆう小さな見学者の皆様がおられます。それが地元安和小学校の生徒さんたちぜよ。何を隠そう自分も安和小の卒業生やきに、まあ言うなれば全員が自分の後輩と言うことですにゃあ。
自分達の暮らす、この虎竹の里でしか成育していない不思議な虎模様の竹だと説明をさせてもろうても、小さい頃から普通に目にしてきた竹やきに、もしかしたら当たり前すぎてピンと来ていないそんな生徒さんもおられるかも知れませんちや。実際、地元の若い方に話しを聞いても、竹には全部このような虎模様が入っているものだとずっと思いよったと話をしてくれますぞね。
虎模様が浮き上がるガスバーナーの工程を熱心に見てもろうた後、軍手を配らせてもろうて矯め直しの体験をしてもらうがです。最近ではご年配の方でも竹林に入った事のない方や、竹製品になる前の丸竹を実際に触った事の無い方さえおられます。そんな中で、こうやって竹に親しむ機会のある安和小学の生徒さんたちは、幸せな事だと思いますし、今日の日の事は忘れられない貴重な思い出になると信じちゅうがです。
小さな皆さんに自分の技を教える職人は楽しそうですぞね。大学生のインターンシップの受け入れを始めた時にも思うたがですが、自分達だけで工場におったら分からない事も、外からやって来たまったく竹の事を知らない若い皆様が竹の仕事とは何か?自分達が繋いでいく伝統がどれだけ大事な事か?教えているつもりが、実は教えてくれゆうがぜよ。今回の生徒さんは小学生のチビッ子達ではありますが、また何か必ず竹虎の工場に残していってくれるものがあるはずと、ちっくとワクワクしよったがです。
あに子 返信
地元のものづくりに小学生のときから参加できるのはうらやましい!
都会で育った私にとっては考えられなかったことなのでいいなあって感じます。
竹虎四代目 返信
あに子様
コメントありがとうございます!
地元の子供達は小さい頃から虎竹を見ちょりますので
竹には虎模様があるのが当たり前と思うたりしちゅうがです
大きくなって地元を離れる方もおられますけんど
懐かしんで帰ってきてくれたり
お声をいただける事があり、まっこと嬉しいかです。