山の竹炭窯

竹炭窯


竹炭が人気になった理由として、電子顕微鏡で見ないと分からないような小さな孔が木炭の数倍と言う事で、その効果が高かった事。そして、竹は植林などしなくとも、また肥料や人手をかけなくとも毎年どんどん生えてくる成長力から継続利用できる資源だと言う事。主な原料となっちょります孟宗竹は近年伐られる事もなくなり、材料として身近に沢山あった事などが主にあげられるがです。


十数年前までは木炭専門でされていた地元の窯でも、材料の豊富にある孟宗竹を使うて消臭用などの竹炭を焼いて頂きよります。小規模な炭窯で焼き上げる竹炭は比較的に低温ではありますものの、アンモニア臭などの消臭効果や調湿効果に優れた竹炭で、部屋に置く、置き炭として皆様にご紹介させていただきゆうがです。


炭窯と一言で言うてもその焼き方やノウハウは実に様々で、職人さんによりそれぞれ色々な方法があって、見学させていただくのは、まっこと(本当に)面白いものながです。竹は中が空洞になっちょりますので、そのまま窯入れするのではなく、縦に割ってこじめてから窯立て(窯入れ)していきますが、この竹割の方法一つ取っても大掛かりに機械で割る窯元もあれば、機械割の原理をそのまま手動にして2人がかりで手割りされる所もあります。


今回お邪魔しちょった窯では電動鋸で切り割りしよりました。太い孟宗竹を鋸に当てると大きな音をたてて切りくずが舞いますぞね。焼き上がった竹炭だけを見よりましたら、こうやって丸い竹を割って均等な幅にしてから焼き上げている事ももしかしたら分かりづらい事かも知れませんけんど、窯に入れる前にも職人さんの、こんな大変な仕事があって、綺麗な竹炭になっちゅうと言う事も皆様に知っていただけたらと思うがです。


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