実は高知はお茶処とご存じでしたろうか?海のイメージのある高知県ですけんど、実は84%が森林という日本一の森林の多い県でもあって山の産物も豊富な土地柄ながです。お米などでも温暖の差が激しい場所の方が美味しいものですが、お茶も標高が高く気温の差がある傾斜地が良いうよです。傾斜地と言うのは水掃けがよいので果樹園としても適地と聞きます。水分が少ない土壌で果実が実りますので、その分糖度が上がるようながです。そう言うたら武市さんの無農薬文旦も下から登っていくのにこじゃんと大変なくらいの急斜面にありますちや。
農作物でも、そして人でもあまり恵まれすぎた環境よりも少しくらい大変な事があったほうがよりよく育つという事ですうろか?そう考えたら自分の中学から高校時代の6年間、明徳義塾での親元を離れての全寮制の生活は今にしたら、まっこと、かけがえのない時間やったと思うがです。
さて、仁淀川という美しい川が高知には流れちょります。大阪の淀川に似てるから「似淀川」が「仁淀川」になったと言われますが、この川の上流の山肌には川の流れに負けないくらいの美しい茶畑を見ることができるがです。寒暖の差にくわえて川からの朝霧なども味の良さの秘密。今までは地元で生産されゆう事も知られず県外産のお茶として流通していたそうですので、地元の美味しいお茶としてもっともっと知って頂きたいと思うがです。
日本唯一の虎竹で作りました虎竹茶も同じぞね。そもそも虎模様の竹の事すら藩政の時代から厳しく管理され、近代になってもほとんど知られずきた竹ですので、その竹葉のお茶など誰も知るよしがなかったかも知れません。けんど竹ならではの優しい甘さ、ほっとするような雰囲気に包まれる香り、自分が幼い頃から慣れ親しんだ竹屋を感じる味わいぜよ。寒い季節にこそ、アツアツのお茶にいれて是非一人でも多くの方に楽しんで頂きたいと思うちゅうがです。
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