テレビ東京さんの取材2日間

竹編みテレビ取材


東京のテレビ局さんが取材にお越しになられちょりました。前日の下見からずっとお付き合いさせていただきましたけんど、今回色々なシーンでその都度感じたことは「細部に魂が宿る」という言葉ぞね。実は、自分たちの竹の仕事にも全て言える事ながですが、人が気づかないような細かい部分こそ大切にする職人の籠はやはり美しいし、丈夫やし、一見どうでも良いような小さな事をしっかり守る人はやはり頼りがいがあるがです。


自分はあまりテレビを見る方ではないですが、誰でも知っていると言う有名なテレビ番組やきですろうか?さすがに細かいところへの目配りというのは一流ですぞね。インターネットの情報発信を始めるようになってから、素人なりにデジタルカメラやビデオを使いますので何となく共通点があるように思いましたけんど、テレビカメラに映る絵の細かい部分をこじゃんと気にされよります。こんなに長時間の撮影は久しぶりでしたけんど、自分達の虎竹がどんな風に映し出されちゅうのか来月3月の放送予定との事ですが、まっこと今から楽しみでおれんがぞね。


竹虎テレビ取材


早朝は暗いうちから竹林に行き、工場に帰ってきて職人を撮ったり竹製品を撮ったり色々して頂ましたけんど、今度の取材では父親が珍しく登場する事となりましたぜよ。しかしまあ、こうやって父親と隣同士なって座る事もあまり無い事やし、横にすわって同じ画面に映ることは思い起こしてもこの十数年、いや二十数年、なかった事。いやいや、もしかしたら初めてのツーショットかも知れませんちや。


何をやっても中途半端で、周りの皆に馬鹿にされ続けてきた子供。挙げ句の果てにはインターネットなどと言うワケの分からないモノを会社に持ち込んで来る、そんなボンボン育ちのダメな長男を一番心配して、人知れず苦労をしていたのは、間違いなくこの父親ですろう。考えたら、こんな撮影でもないと一生こういうチャンスはないがやき。今度の取材が、放映されないかったとしてもまったく誰に見て頂く事がなかったとしても、有り難いこの場面をいただいた事に心から感謝するがです。


竹炭窯テレビ取材


それと、もう一つ、今回のテレビで嬉しかった事は竹炭窯ぜよ。いろいろ時間的な制約も都合もあり、もちろん十分とは思うちょりませんがそれでも今まであまり取り上げていただける事のなかった竹炭窯で頑張ってくれゆう、真っ黒になった炭職人のおんちゃんが、ちっくとでも表に出ていただける事に喜んじゅうがです。


どんな放映になるは自分たちでは知るよしもないですけんど、お孫さんも見られるような番組やきに、そこで、おじいちゃんが登場されるような事があったらさぞテレビのあるお茶の間が賑やかになるろうにゃあ。息子さん夫婦も一緒に見ていたりせんかにゃあ。ああ、そんな事にならんろうかにゃあ。まっこと、今から祈るような思いながぜよ。


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