山道脇に並んだ石

日本唯一虎竹の古里焼坂の山道


虎竹の古里、焼坂の山道は今でこそ虎竹を伐採する山の職人んが行き来したり竹を満載したトラックが通るくらいのものながですが、数十年前の海岸沿いの道も現在の国道56号線なども通る前には隣の須崎や久礼の町へ行くのになくてはならない大切な生活道やったがです。古い職人さんに聞くと昔はバスまで走りよったとの事で、高速道路も開通した今から考えたら、まっこと時代の移り変わりは激しく早いモノやと思うがぜよ。


現在の日本では、未舗装の道路はあまりないかと思いますので道路を走りよって大きな石を踏んづけてパンクした、そんな経験を持たれちゅう方はほとんどおりませんろう。ところが昔の道は未舗装だらけ、助手席に座る方が飛び降りて車の前にある石を道路脇によせるというような事は日常茶飯事に見られた事やと竹職人の古老が教えてくれるがです。


さて、焼坂の山道を中腹まで登ったあたりにある大きな急カーブの曲がり鼻のところに石が顔を覗かせちょります。路肩の曲がりにそって埋め込まれた石ながですが、自分が竹の仕事を始めた頃には上の平らな部分だけが見えてましたが、雨に浸食され段々と浮き上がったような状態になり今では結構危ない存在となっちゅうがぞね。荷台が空の時にはそうでもないがですが、トラックに竹を積んで山道を下ってきているとタイヤも重さでパンパンに張っているからなのか、このような石の角に当たったらパンクしてしまう事もあるがです。だから竹を積んだトラックの運転はスロースロー、ゆっくり、ゆっくり、カーブでは特に注意しながら虎竹の里の土場まで下りてくるがぜよ。


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