仕事を始めた当時に職人さん達が「山にシシがおる」言うて騒ぎよった事があるがです。中学から高校は寮生活、大学に進学してからは下宿生活で10年間も虎竹の里を離れちょりましたので、今から考えたら笑い話ですけんど正直何も知らかったですから、
「シシ......」
「もしかして獅子......?」
けんど、まさか...いくら虎竹の里が田舎や言うてもライオンは日本にいないハズぜよ。もしかしたら動物園から逃げ出してきたがやろうか?そんなニュースは今朝のNHKでもやってなかったけんど...。そんな事を思いながらも話しを聞きよったらどうやらライオンではないらしいがです。まあ、当然ですけんど。
職人さん達が「シシ」と呼んでいたのは実はイノシシの事。休みの日に猟犬を連れて狩りに行く事もある職人さんは、猪の情報を山の職人さんに聞きよったのでした。ある意味ライオンでなくて良かったような、いや、ライオンなら又凄い事になっていたような色々思いますけんど、あの頃に比べるとイノシシの数は相当増えちゅうと感じる事が多いがです。
実際に十頭くらいの親子連れのイノシシの群れにバッタリ出くわした事があって、映画もののけ姫を思い出すくらい結構な迫力です。こちらもビックリ驚いて動けなくなりましたけんど、向こうの群れもピタリと動きが止まってコチラを注視しているので怖いくらいやったですちや。イノシシを姿を見なくとも虎竹の里の山道を行くと、おっと、あるある、夜になって出て来て土を掘ってエサを探した跡なのですがここに雨水がたまっちょります。こんな水たまりで泥遊びをする事もこじゃんと好きなようながです。さしずめイノシシのプールやにゃあ。まあ、これもひとつの虎竹の里の風物詩ぜよ。
丹羽秀幸 返信
本当に、シシが出そうな感じです。
竹虎四代目 返信
丹羽秀幸様
コメントありがとうございます!
はじめて「シシ」と聞きますと
色々考えても「獅子」以外に思いつきませんぞね(^^)