鬼寿とも言われる伊達巻き用鬼すだれは、お正月のお節料理に使うのに活躍する竹製品ぜよ。けんど、お節料理いうたら、そのひとつひとつに、験担ぎと言うか縁起の良い言われがあると聞いちょりますが伊達巻きには一体何かあるろうか?新春のスタートに、伊達正宗の派手やかさに、あやかっちゅうのか?などと何となく思いよりましたが、聞くと巻物なので勉学向上を願たものやそうながです。お節ひとつとっても知らない事があって、歴史のあるモノには先人の知恵が詰まって面白いものながです。
鬼寿、鬼すだれ、「鬼」の文字のつくものには美味しい大根おろしが出来る鬼おろしがあるがです。ギザギザになった部分が手に触れるだけで痛くなるほどの、鋭利な鬼のような歯を持っちょりますけんどこっちの鬼も負けちょりませんぜよ。
鬼おろしのシャープな歯とは又違うて、竹でも一番堅く丈夫な竹表皮部分を使うた肉厚の「鬼の歯」は、こじゃんとしっかりしちょります。伊達巻きなど作った事もないがですが、こんな竹の調理道具を手にしたら、ちっくと使うてみとうなってきますぞね。台所からは竹製のものがドンドンと無くなりましたけんど、こうやって数少ない昔ながらの道具があって使うて頂ける機会があることが、まっこと嬉しいがぜよ。
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