虎竹茶がようやっと出来上がってきましたぞね。実は夏前からずっと売り切れで沢山のお客様にお問い合わせも頂戴し、こじゃんとご迷惑をお掛けしちょりました。まっこと申し訳ございませんでした。
実は、竹の伐採は秋から翌年の1月いっぱい。一年の内でも今の期間にしか原材料の虎竹葉を確保する事ができませんので、自分達こそ早く飲みたいと思いよりましたがずっと製造する事ができずにジリジリしよったがです。ようやく待ちに待ちよった伐採シーズンが来て、職人はじめ女性スタッフも動員してもろうて皆で竹枝を集め、丁寧に竹葉を手摘みしていきます。竹葉は乾燥しやすいですきに摘み取った後は手早く管理するがです。
竹の小枝は逆ハの字型しちょりますので、こじゃんとかさばりますけんど、枝から竹葉だけを集めても結構かさばるものです。原材料を集めて、いつも山出しに使いよります2tトラックに積み込んだら一枚、一枚はあんなに小さな竹葉やのに何と荷台に満載となりましたちや。そして、そのまま製茶メーカーさんに持っていって製造してもろうたがです。
今回の虎竹茶で一番こだわったのは味ですぜよ。日本唯一の虎竹の風味を全国の方に知ってもらいたいと思うて作った竹茶ですが、やはり美味しく飲んでいただく事が大きな課題やったがです。
そこで、試作段階では色々と考えた事があったがです。特に高知県特産のショウガは自分が冬場の風邪予防に長年使いゆう事もあり、何とか一緒にする事はできないろうか?そんな事も思いよりましたけんど、最後の最後に思うのはやはり、虎竹の里の竹でおもてなししてきた原点の事ちや。もともと虎竹の里の竹葉を煎じで遠くから来られた方にふるまう、その時のお茶は当然竹葉100%やったがやきに、結局あちこち迷いもありましたものの、虎竹茶だけにこだわり製造する事になったがぜよ。
ただ、そしたら原料は同じでワンランク上の味を目指すやったら、何らかの製法の違いで味の良さを出したいにゃあ。そこで製茶メーカーの職人さんにも知恵を出してもろうて、取り入れたのが「蒸らし」加工ながです。蒸らしの工程を入れる事で今まで以上の香り、色、味を出すことが出来るのではないか?
理論より、まず試作して作ってみる事、動いてみる事ですきに早速試してみる事にしたがです。届いたサンプルをドキドキしながら封を開けてビックリ。とにかく香りがエイです。ぽかぽかとした天気の良い気持ちのよい一日。竹林にいってサラサラと音をたてる爽やかな風の中で深呼吸するような、まっこと虎竹の里におるかのような香りに確かな手応えを感じたがぜよ。また、色合いも前の虎竹茶と比べて若竹の葉のような美しい緑色をしちゃある。これは、こじゃんとエイお茶になったにゃあ。
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