日本の竹は、まっこと沢山の方に愛され役立ってきたと思うがです。かっては、このような大きな角籠が何十、何百と作られ、プラスチック製品に変わるまでずっとずっと昔からさまざまな運搬や、収納に、人々の暮らしの中で使われて来たがです。
こんな大きなサイズの籠と言う事は沢山の材料が必要とされますきに、山で竹を伐る職人さんも今とは桁違いに働かれよったろう。毎年、毎年の事ですから山道も含めた竹林の管理をしっかりされて、集められた竹を管理する方や山出しされた竹を竹編み職人さんに届ける方、編みあがった竹細工を問屋さんや店舗に運ぶ方など、竹編みされる職人さん以外にも多くの人達が関わっちょたはずぜよ。
現在でも竹ならではの優しい使い心地に、どうしても竹が良いと言われてお求めいただく方もおらますが、確かに竹は一般的なものでは無くなってきちゅうのかも知れません。けんど、需要が少なくなったきに言うて手をこまねいちょっても竹に明日などは来ませんぞね。昔のように沢山の方に愛される事が難しいとしたら、ごく一握りの方にでもエイですきに深く愛していただく事も必要ですろう。竹林に腰を下ろしながら、あるいは色々な竹製品や竹細工に囲まれながら、竹の明日を考える事のできる時間も、まっこと大好きな虎竹の里のひとときながです。
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