竹虎が山で茶摘み...そんな事を聞くと、不思議に思われる方がほとんどですろう。けんど、まさに今が茶摘みの季節ながですぞね。まあ、茶摘みと言うたち虎竹葉を摘むがです。竹は秋から冬にかけての寒い時期にしか伐りません。この時期に伐ると虫やカビがつきにくく、竹の品質管理に一番適しちゅうがです。
竹と一口に言うても日本国内だけでも600種もありますぞね。同じ高知でも四方竹(しほうちく)などは秋に筍が生えるがです。当然、伐採などの時期にも違いがあったりしますが、日本唯一の虎竹はちょうど今頃から1月いっぱいが伐りだしの季節。竹の伐採にあわせて葉を集めますので、今まで茶摘みをしたくても出来んかったがぜよ。そんな理由で虎竹茶が夏前あたりから、ずっと品切れやったですが皆様にご迷惑をおかけしちょったがです。
山で枝打ちされた竹枝を集めて帰って工場で葉っぱを摘んだり、職人が竹林に入りその場で虎竹葉を集めたりして竹虎の工場にはどことなく清々しい香りが漂いよりますが、今度作る虎竹茶は更に美味しく、色や香りにもこだわった満足できるものにしたいと思うちょります。
何度か試作して、ようやくエイ感触のお茶ができて、竹葉集めにもついつい力が入りよります。特に色合いが若竹を連想されるような鮮やかな色調。そして、モウモウと湯気のあがる竹工場を、ちっくと彷彿させてくれるような香り。うんうん、と笑みがこぼれますけんど、実は、まだまだサンプルの段階で本格的な製造前ですきに、ハッキリ申し上げられない所もありますけんど是非ご期待しちょってもらいたいがぜよ。
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