竹と日本人の付き合いは長く、かっては捨てる所がないくらい色々なものに活用されよったと思います。竹の幹の部分は言うに及ばす、枝、葉、根、竹皮まで竹と一口に言うてもそれぞれのパーツが実に様々な用途に使える素晴らしい素材ながです。今でも枝の部分はは垣根に使うたり、畑でツル物の作物を育てるのに重宝しよりますし、根は有名なバックメーカーさんが持ち手にしちょりますきに、たまに見かける事もあるがではないですろうか?現代では製造できる職人さんがおられなくなったようですが、竹根ステッキ等にもされよりました。竹皮は、そのままの形でお肉を包んだりされよりますが、やっぱり代表選手は竹皮草履やにゃあ。
まあ、こういう具合に使われゆうがですが、竹の葉はどうも出番が少ないようながです。自分が小さい頃には地面の土が見えなくなるくらい竹葉をかぶせちゅう畑がありましたけんど、あれは寒さ対策やったがやろうか?昔からの事を思い起こしても竹葉は、その他の使い道が今ひとつピンとせんかって少し肩身の狭い思いをしよったかも知れませんちや。
けんど、そんな竹葉に嬉しいお呼びの声がかかったがは虎竹染めハンカチを作る時ですぞね。自然の草木染めとは面白いものながです。虎竹の葉を使うたら竹の青々とした色合いからは、ちっくと想像しにくいような淡くて上品な、竹虎ゴールドとも言われるような美しい黄色い色合いに染まるがです。
竹の伐採時期は秋から冬にかけての寒い季節だけ。そろそろシーズンが本格的になってきますぞね。虎竹茶をリニューアルするために竹葉を毎日のように集めよります。沢山の竹葉を眺めよりましたらついつい虎竹染めもして頂きたくなってくるがです。
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