竹虎の竹皮草履(ぞうり)は、お陰様で沢山の方にご愛用いただきよりますが、その編み込みの緻密さと丁寧さが売りながです。草履に細かく筋が入った様に見えるのが一枚、一枚、竹皮を編み込んだ模様ぞね。ギッシリ詰まっちょりますきに、こじゃんと(とても)丈夫で、履き心地もバツグンながです。
昔は全国どこでも草履を履きよった時代がありました。素材は身近な藁やイ草等、竹皮とは違うたとしても同じような作りで編まれた草履は珍しいモノでは無かったはずぞね。だから昔の草履をご存じの方やったら、この竹皮草履の出来映えの良さは分かっていただけるのです。
都会のデパートに売り出しに行っていた頃には思わず足を止めてくださるお客様が多かったちや。そんな中には、子供の頃に草履を作った事がある方も多く、都会でお暮らしの方やのにどうして草履の編み方を知っちゅうろうか?不思議に思うて話しを聞かせていただきよったら、戦時中の疎開先で地元に方に習うて作ったという方が多かったにゃあ。そして、手元にある竹皮草履を口々にお褒めいただきましたぞね。
「これは美しく編めているね!」
「なかなか、こんなに上手く編めないのよね~」
けんど分かって頂きたいのは手作りや言う事ぞね。機械で作るワケではないので職人の手によって大きさが多少違うたり若干いびつな形やったり、前ツボの長さも微妙にズレている事もあるがです。
もちろん、しっかり検品してからお客様にお届けしますが、普通の靴やスリッパのように型どおりのモノがドンドン出来るワケではないきに、違うのが当たり前とまでは言わんですが、どうかお分かり頂きたい所があるがぜよ。多少左右で形が違うても実はご愛用には全く差し支えがないですし、一回履いていただいたらこんな気持ちのエイ履物があったろうか!?驚くばあ感激してもらえる自信があるがです。
こうやって板の間にポツンとしちょってもなかなかエイ感じの面構えですろう。まっこと履かずとも伝わるような雰囲気。さすが竹皮草履ながです。夏だけでなくて、これからの寒くなる季節でも、最近はすっかり定着しちょります五本指ソックスでどうぞお試しください。自然素材の優しい温もりを実感いただけますぞね。
コメントする