この竹籠の見せ場は底の部分ぞね。上からみたら、幅広の竹で粗く編まれた四ツ目編みが横の細い竹編みと対照的で、こじゃんと面白いがです。機能的にも優れちゅうし、見た目にも印象に残る。こじゃんと(とても)素晴らしい竹籠やちや。何にでもご愛用いただけそうですけんど、こんな竹籠がひとつリビングにあったらそれだけで雰囲気が和みそうなそんな存在感は確かに持っちゅう籠ながです。
けんど、本当の値打ちは横から見た時の底中央部分に向かうて描かれるカーブのライン。底四隅の足だけで、しっかりと籠全体を支える格好のエイ形。これが、しびれる高足真竹かごながです。さらに、真竹の表皮を「磨く」と言うて、薄く薄く、表皮を剥いだ竹ヒゴで編んじょりますので、お使いいただくうちに飴色になりだんだんと色合いが濃くなっていく、言うたら成長する竹籠ですきに、まっことたまらんがぞね。
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