飯塚琅干斎作の面白い花籠

飯塚琅干斎作の花籠


この竹花籠は、ちっくと変わっちょります。底編みが底ではなくて横にズリ上がると言うたらエイろうか?下にあるべき編み込みが横にあるというもしかしたら失敗した籠ですか...?ご存じない方がおられたら、そんな風にすら思うてしまうがではないろうか。


けんど、この籠こそ竹職人さんの中にもファンがいっぱいおる竹細工の巨匠、飯塚琅干斎作の花籠ながですぞね。一目で心を鷲づかみされるような、この方の作風は、まっこと独創的。今までになかった新しい竹を表現しちょります。見飽きることのないような作品を沢山創作されてますが、作品に触れる事のできるのは、いっつも本か美術館ぞね。実は実際に手に取る機会はあまりないがです。


竹職人さんのコレクションの中にあった小さな琅干斎。あれも、これもガラス越しにか見る事が出来んかったきに、せめて、この籠は...。そう思うて、上にしたり、下にしたり、斜めに見たり、タップリ楽しませてもろうたぜよ。


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