日経MJ新聞さんに足半(あしなか)の取材を頂いて、先日の月曜日に掲載されちょりましたけんど、最近は「はだし」が人気やそうですちや、まっこと田舎の自分達からしますと驚きます。そうです、そうです、裸足ち、そもそも工場や山に行く以外の生活は毎日裸足ですきに。
自分は日頃から竹皮草履や八割雪駄を履きよりますので素足ですが、都会の方は裸足でランニングしたりするそうですちや。そして、それをベアフットランニングとか言うそうながです。やっぱり呼び方もお洒落で格好がエイですにゃあ。専用のシューズも色々あるようやし、いやいや知りませんでしたちや。
けんど、はだしの心地良さは、こじゃんと知っちょりますぞね。たまに作務衣に龍馬ブーツを履いて出かける事がありますけんど革靴ですきに、やっぱり窮屈に感じる事があるがです。そしたら竹皮草履に履き替える心地良さは倍増しますし、青竹踏みもいつも以上に気持ちよく長い時間フミフミ、フミフミするがですちや。
足半は武士の草履とも言われちょって戦場で活躍した履物。実は織田信長が手柄のあった家臣に足半を授けた、そんなお話もあるがです。生死をかけた戦いの場で使われるほど動きやすい履物といえますろう。そもそも竹虎で足半を作り出した頃、お年寄りの方々からは「懐かしい」「若い頃にはあった」そんなお声を沢山頂ましたが、地元でも昔は農作業などにも普通に使われる草履やったがです。高知は84%が森林という平地が少ない県ですが、それだけに斜面の多い農作業でも足半は踏ん張りやすく仕事に重宝されたと聞くがです。
時代が変わって健康志向やダイエットなどで、にわかに注目される足半草履。老いは足からとも言われますきに、現代の皆様のお役に少しでも立てたら山で出番を待ちゆう竹皮も喜ぶに違いないがぜよ。
コメントする