「造化自然」と書いて「ぞうかじねん」と読むそうですちや。銀閣寺で花方を務められよります。佐野珠賓(しゅほう)さんの著書の題名ぞね。
華道の本かと言うと、その実「生き方」の本のようにも思えますちや。花の命、自然の摂理、死を考える事は生きる事やきに、静かな迫力を持って自分の道を問われゆう気がするがです。実は竹虎には課題図書というものがあって、折に触れて読書をすすめよりますが、この本は自分の周りの人には必ず読んで欲しいと思うちょります。
竹のくだりがあるがぜよ。
「何かに傷ついても立派に成長する」
「一生懸命生きている姿はそれだけで美しい」
どこかに向かうて伸びようとしている竹の枝は多くの心の灯火になるがではないろうか?自分の不甲斐なさを教えてくれました。感謝の気持ちがわいてきました。花のこえが聞こえるがですろう。その高みには遠く及びませんけんど竹の声は聞こえちょります。
コメントする