その農家さんの中庭を奥に進んでいったら、こじゃんとエイ顔をした竹籠が仕事をしよります。タクアンの水気を抜くのに使われちゅうぜよ。重たい石を担いで楽ではなさそうなけんど、その日焼けした身体からは充実した覇気を感じますぞね。
後ろの方で頑張っちゅう竹籠もかなり年期の入った強者のように見えますけんど、こうやって現役で使われる竹と出会うたび、こじゃんと嬉しい気持ちになるがです。どんどん活躍の場を無くしていく、毎日の生活の中で輝く竹籠たちが少なくなった現代。こうやって働ける竹は幸せものながです。
竹は誰かの役に立ちたいと思うちゅうがではないろうか?竹は誰かに喜ばれたいと思うちゅうがではないろうか?手入れもされずに荒れていく竹林で、竹は心待ちにしゆうがかも知れませんぞね。こんなに、たくましく、強い竹籠になれる明日を。
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