竹の工場は普通の日は職人さんが働きよって竹の音、竹の香り、竹の粉が舞うて、こじゃんと(とても)エイものですぜよ。けんど、誰もいない静かな休みの作業場もこれがなかなか心が落ち着き、色々なアイデアが浮かんだり考えがまとまったり、そして信じてもらえないかも知れませんけんど、聞きたい人の声に出会えますきに大好きながですちや。
工場を歩きよって思い出した椅子があるがです。鉄のフレームに籐をしっかりと巻き付けられちょりました。かがむ作業の多い竹工場では、こんな高さの腰掛けは重宝する事もありますろう。
そう言うたら竹の長椅子のお話を頂く事もありますぞね。昔から作りゆう縁台のような竹の椅子はありますけんど、もっと大きな座面の椅子を竹編みで作る場合にも、フレームにはこんなにガッチリとした金属製の枠があったらそれを元に何とか形になるがではないろうか?
ただ、竹の難しいところは、小さいサイズに縮尺して作ってみて、実現可能のように思えたものであったとしても原寸にする時には、自然素材という竹の性質上ちっくと難しいと言う事が結構多い事ですぞね。まあ、そこが竹の面白い所でもあって挑戦しがいがある所でもあるがですろう。
コメントする