緻密なスズ竹編み

スズ竹アヤブチバッグ


スズ竹の手提げ籠と言うたら、どちらかと言うと無骨で丈夫、実用的なので、こじゃんと(とても)プロには人気がある買い出し籠のイメージが強いのではないですろうか?いえいえ、もちろん親から子へ譲って使える堅牢さは他の竹籠から言うたら群を抜いちょりますし、飴色に輝く市場籠は、まっこと使うほどに愛着が増すがですぞね。


さて、けんどそんなタフガイなスズ竹市場籠の印象を覆すような、繊細でスマートな竹編みの手提げかごが実はあるがです。それが、スズ竹アヤブチバッグ。何と言うても一番の違いは、その竹ヒゴの細さぜよ。普通に編み込む市場かごの竹ヒゴ等とは全く比べものにならないような細かさながです。


竹編みは「編み」の方にばっかり目がいきますけんど、実は竹ヒゴ作りが全てながですぞね。どんな名人の職人さんでも、竹ヒゴが上手く取れていなかったら美しい竹籠は編む事は出来ないのです。これだけ細く均一な竹ヒゴを取ることのできる職人さんは、高齢化が進む中でもう一人しかいないと言われちょりますが、普通の市場かごの竹ヒゴに比べると何倍も時間のかかる熟練の職人技ながです。それだから、ギッシリと編み込まれたアヤブチバックは、この細い竹ヒゴでないと絶対にありえないような柔らかさ。そして、しなやかさ、バックを手に歩いた時の腰当たりぞね。今までスズ竹の手提げかごを長くご愛用いただきよったような方にとりましても、まっこと別次元のようなスズ竹バックながです。


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