竹炭灰の炭窯

竹炭灰


竹炭窯を開けてみてギョッとしまたちや。どうしてち?なんせ沢山焼けているはずの竹炭が見えんがです。一つの窯に入れられる材料の量は決まっちょって、それにかかる時間や労力などは同じですので、窯で出来、不出来は竹炭職人にとっては死活問題ながですちや。


竹虎で販売させていただきよります飲料水、炊飯用竹炭は最高級の竹炭と胸を張るだけあってから昔からある炭焼きの技術継承をしつつ、現代ならではの温度管理も活用しよりますが、大きなポイントが土窯であることながです。土窯にこだわっているのは土窯でないと焼けない品質をずっと守っていきたいと言う思いがあるきですが、その代償としてベテランの竹炭職人でさえも、気候や天気、竹材の材質により焼き上がりに思うような竹炭が出来あがらない事がるのです。数十年のキャリアの炭職人さん達でも、もともと炭に焼き上げるのが難しいと口をそろえる竹。実は、この窯の中を一目拝見したときには、


「ああ、やってしまわれちゅう!」 


つまり、竹炭が焼けていないのでこの窯は失敗やったがや、瞬時にそんな風に思うたのです。けんど、この地域で一番の腕利き職人として有名な窯の主は涼しい顔。当たり前のように淡々と仕事を進めていきます。竹酢液を入れた大きなタンクで仕事をしよりました。体格のよい助手の方も、軍手をはめ直しながらやってきて、なにくわぬ様子でキビキビとした動きに変わりなしですぞね。


「竹炭の灰を沢山取るための焼き方だからね...」


なるほど、自然派の皆様にずっとご愛顧いただきよります。洗濯用洗剤、竹炭の洗い水は土窯づくりの竹炭が原料となっちょりますが、この竹炭灰も大事な材料のひとつとなっちゅうがぞね。けんど、竹炭灰の比率を多くするように考えて焼きゆうとは!?またひとつ竹炭の奥深さを教えてもろうがです。

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