竹皮草履の編込み前の仕事

竹皮ぞうり


自分は今、いつもの竹皮草履を履きながら、皆様にお話させていただきよります。もしかしたら、このブログをご購読いただきゆう方の中にも、竹虎の竹皮草履をご愛用いただきながらと言う、こじゃんと嬉しい方がおられるかも知れませんちや。


いやいや、今は履いてはいないけれど、自宅の玄関に置いてきちゃある、会社の下駄箱にあるぜよ...。そんな方もおられるかも知れませんにゃあ。けんど、いずれにしましても、この竹皮草履の材料はすべてが高知県の山の竹皮。筍がドンドンと成長する時期にあわせて竹林に入り、地面に落ちた竹皮だけを集めてきて天日干しするがです。まっこと、この竹皮集めたけでも簡単な事ではありませんぞね。


竹皮草履


竹皮草履を実際に製造する工程になったら、この道を極めた職人さんは目がさめるようなスピードで時々笑みや、話しをしながら、ある時は、チラリと視線を余所に移しながら美しくギッチリとした編み込みが作られていきますけんど、その前の作業を思う方はあまりおられませんろう?


けんど、草履の芯にする藁ひとつにしても、稲刈りを手伝うたりして、稲藁を農家さんから分けてもらい、その藁も、そのままでは使えないので柔らかくするために 大きな機械で叩く工程があったりしますし、肝心な竹皮は竹皮で、数年乾燥させて寝かしちょいて草履に編む時になったら竹皮を水にもどして細かく裂いたり、手編みの時間の何倍もの手間と労力がそこにはかかっちゅうがです。今、竹皮草履を履かれちゅう方がおられましたら、ちっくと(少し)、ご自分の竹皮草履をご覧になられてください。そんな事を聞いてから草履を履いて頂くと草履の表情も違うて見えてきませんろうか? 草履の履き心地も違うてくるのではないですろうか?


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