竹虎インターンシップ本社説明会2013

 
虎竹の里


竹虎では毎年インターンシップを開催させて頂きよります。いえいえ、もちろんささやかな、まっこと(本当に)大きな声で言うようなモノではないがです。けんど、説明会の当日はエイ天気にも恵まれて、車で1時間以上もかかるような所からも学生の皆さんが参加していただいて、こじゃんと嬉しかったがぜよ。


まず、この安和の地形の事からお話させていただきよります。山の麓から山頂までは竹があるけんど、峠を越したら竹がすっかり無くなるというこの日本唯一の虎竹の里ならではの不思議な竹の話に、本当やったら竹とか伝統とか言うことにあまり興味のないはずの若い皆さんが真剣に耳を傾けてくれるがです。


黒竹玄関すのこ


ここ高知県は虎斑竹(とらふだけ)が特産ですけんど、温暖な地域に成育する黒竹も産地として有名ながです。最初から真っ黒い色をした美しい竹を使うた玄関すのこですけんど、ご存じの方は、さすがに一人もおりませんでしたぞね。まっこと、暑いなかお越しいただいて良かったちや。


虎竹


工場では山から伐り出された原竹の状態の虎竹もご覧いただきます。虎模様は最初から綺麗に表面に出ちゅうのではなくてガスバーナーの高温で炙る「油抜き」という加工をする事により、竹の中の油分がしみ出し、模様が浮き上がってくるがです。竹屋の自分達にとったら当たり前の話しも、若い学生の皆さんにとったら全く未知の話しやしインターンシップの期間中にはもしかしたら、いやいや恐らく人生で最初で最後の油抜きの加工などもやっていただくがぞね。


インターンシップ説明会


インターンシップ説明会の最後では、竹虎の事をもっと知ってもらいたいと思うて会議室に帰ってきてからお話もさせてもろうたがです。あまり熱心な目をされちゅう学生さんばっかりやきに、ついつい時間が長くなってしもうてパイプ椅子に座ったお尻が痛くなる方もおられたようながですが、一期一会、今しかお話することは、たぶん無いろう。そう思うたら、この「今」は竹の未来に繋がる「今」おろそかには出来んがやないかにゃあと思うがです。いよいよ来月、今年のインターンシップが始まりますちや。学生さんにとっても、竹虎の社員や自分にとっても暑い熱い夏になるがです。


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