この竹箸の特徴は2つあるがです。ひとつは、無塗装で仕上げられた自然派のお箸であるという事。竹細工の場合は、管理や耐久性の問題があってからほとんどのものがウレタン塗装など透明な塗り加工をしちゅう場合が多いのですが、この竹箸は自然そのもの。使った後にも取り扱いが、ちくと大変になってきますけんど、最近はこのようなお箸をお求めの方もおられるがです。
実際に使うてみるように手に持ってみるがです。手の感触はナチュラルな感じで温もりがあり、職人の丁寧で真面目な仕事ぶりが指先から伝わってくるようで、まっこと、なかなかエイがです。
そして、もうひとつの特徴は、何と言うても五角形という形ぞね。五角形という事から語呂あわせで「合格」と呼んで、合格箸などと言うたりしちょります。五角のお箸は、ちっくと珍しいと思うがです。
ただ、この竹箸の凄いところは、持ち手のところが五角というだけでなくて、細く細くなった竹箸先端部分までが五角形に削られちゅうところ。太くて肉厚な竹材料を縦割りし、少しづつ仕上げられていきますが、この画像で分かりますろうか?持ち手のところから先までを、こうやって美しく削れるというのは熟練職人の技ならではぜよ。黙っちょったら分からない方も多いかも知れませんけんど、こんな細かいところに、竹職人のこだわりが宿っちょります。
コメントする