先日、愛農学園農業高等学校と言う、日本では只ひとつの私立の農業高校に行く機会があったがです。何とフード・アクション・ニッポンアワード2011大賞受賞するような「食」に対する素晴らしい取り組みをされちゅう学校やったです。農業高校を卒業されたら自然と農業をされるのかと思いよったら、実はそうでも無くて就農率は、こじゃんと低いそうながですが、ここ愛農高校はなんと卒業生の45パーセントが農業をされゆうそうぜよ。これは、専門家の方からしたら驚愕の数字らしいがです。
お米や野菜はもちろんの事、牛や豚、鶏などを飼育されている広大な敷地に自分がお伺いして、まず最初に目についたのは、大きな孟宗竹のベンチぞね。
面白いものを作られちゅうにゃあと思うて、学生さんには会う前から、こじゃんとワクワクしよりました。そもそも全寮制というのがエイぜよ。自分も明徳で中学、高校の6年間を全寮制で過ごしてこの生活の中で得た事が今の仕事や生き方にどれだけ影響しちゅうか分からんがです。いや、歳を重ねたら重ねるごとに、明徳の教えや体験が、より鮮明に出てくる気がしちょります。恩師の校長先生のお写真を学校から借りてきて、大きな額にいれて会社に飾っちゅうのは伊達ではないがです(笑)
食堂で生徒さん達と同じ食事をさせてもろうたがです。まっこと、美味しくて懐かしゅうて中学や高校の頃の事を、ちっくと思いだして、嬉しゅうてたまらんランチタイムやったけんど、またまた驚く事がありましたぞね。それは、出して頂いた食事の70パーセントが、学校内で生徒さん達が一生懸命生産されたものであるという事。お米、野菜、肉、牛乳...こりゃあ、たまげた、凄い学校ではないですろうか?
学園内には牛舎、豚舎、鶏舎が点在しちょって、案内いただきながら周りを見渡すと所々に竹林が見えよりました。筍を掘りに行ったする事もあると先生が教えてくれましたけんど、身近な素材を活用するというのは自然な事やし、竹は継続利用可能な唯一の天然資源と言われるほど毎年ドンドン生えるし、加工もしやすいですきに、畑に立てられちゅう立て札などにも使われちょりました。
また、生徒さん達が竹と頻繁にふれあいゆうと言うのは、先の竹ベンチでもそうですし、園内に2つほどあったバンブードームからも伝わってくるがです。このバンブードームも農作物を育てるのに支柱がわりにしたりして利用しているとの事やったですが、歩きながら、そんな話しをしよりましたら、ふと竹の農業利用を研究されゆう農家さんの事を思いだしますぞね。
ここでは竹の微粉末を鶏糞と混ぜて堆肥を作りよりました。果物の生産に使われよりましたけんど、果樹園の土がフワフワで、こじゃんとビックリした事を思い出すがです。もしかしたら、こちらの農業学習にも竹が果たす役割は、まだまだあるのかも知れませんちや。
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