凄い竹炭

竹炭


竹炭が、こうやって沢山の方の支持をいただけるようになっちゅうのにはいくつかの理由があるかと思うがですが、その理由を簡単に挙げさせていただきますとひとつは、備長炭などに比べて消臭効果等、効能の高さ。もうひとつは、竹が成長力が強く、継続利用可能な唯一の天然資源だという事。このふたつやと思うがです。


南国高知も実は昔から土佐備長炭として、良質の炭の生産地として知られてきた土地柄ながです。けんど、炭の利用方法が燃料という事よりもその他の用途に重きが移るにしたがい、竹炭へ関心をもたれる生産者の方も増えてきちゅうがです。ただひとつ難点があるとしたら、竹が空洞やと言うことですろうか。だから同じ窯の大きさだとしても木炭に比べて焼き上がる量に違いができてしまいます。そこで、竹炭を焼く場合には、竹を均等に割り、しっかり窯立てして出来るだけ効率良く焼き上げるように工夫されちょります。


けんど、竹は節があり、空洞になっちゅう所に良さがある...。自分もどちらかと言うたらそう思うちょりますが、同じように考えられる方もおりまして、丸竹炭と言うて、丸い自然の竹のままを竹炭に焼き上げる事もしゆうがです。ところが、これがなかなか難しい技術で、竹の性質も一定ではありませんきに、熟練の竹炭職人さんでも失敗することもありますし、割れやヒビが入りやすく運搬にもこじゃんと気づかいが必要ぞね。


けんど先日、届けていただいた丸竹炭は良かったですちや。丸竹のまま焼き上げちょりますが、手に持った瞬間に質の違いが分かるような丸竹炭です。高温窯で焼かれだけあって硬くかなりしっかりしちょります。両手に丸竹炭を持って叩きあわせるとキンキンと、甲高い心地のよい音が響きますちや。中が空洞になった竹やきに余計ですろうか。嬉しゅうなって早速丁寧に水洗いして竹籠に入れましたぞね。竹炭はこうやって眺めゆうだけでもエイものがです。


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