こんな竹の洗濯籠が出来たらエイにゃあ。いつ頃からか、そう思い続けてきた竹籠が、長い時間をかけて、ようやく一つの形になりましたぞね。思い起こしたら、今までの遠く感じた周り道も本当はここに辿り着くための通らなければならなかった道やったがですろう。
それにしても「ゼロ」から「1」にするのには、いくら頭に思い描いちゅうものがハッキリあったとしてもなかなか暇のかかるものながです。そして、この「暇」という過程が結構味があって、山あり、谷ありの見た道のりが実は楽しかったりしますきに、何かを創り出すという事は、面白いがです。
この洗濯籠は、この方でないとイカンろう。そう思えるような腕前の職人さんにお願いできましたきに、最高の出来映えの洗濯籠になるとは確信しちょりましたが、編み上がった籠は予想以上の美しさやったがです。見れば見るほど嬉しゅうになって、朝からずっと眺めよりましたけんど、とうとう、それでは飽き足らんなってから外に連れ出して一緒に記念撮影したがですちや。両脇を愛しの竹籠に囲まれて至福のひとときぜよ。まっこと、これが本当の「両手に花」やきに。違いますろうか?
コメントする