虎竹の里と同じような、のどかな風景の広がる田舎は、高知県のあちこちにありますけんど、最近そんなあまり人家も沢山いないような道沿いなどにこじんまりとしたパン屋さんを見つけましたぞね。実は自分はパンが大好き、あの焼きたての香りは、こじゃんと幸せになる香りですちや。まあ焼きたての香りがキライな方はいないと思いますが、自分がどうしてパンの香りが好きなのかルーツを考えてみたら、どうやら小学校の低学年の頃の給食ではないかと思うがです。
地元安和小学校の給食を作ってくれよった職員の方は、こじゃんと(とても)優しい肝っ玉母さんみたいな二人のおばちゃん達。いつも笑顔が最高やったきに、自分も給食当番は大好きになっちょりました。いっつも昼休みになったら、いの一番に走っていって、パンのエイ香りのする木箱を棚から引き出して教室に持ち帰るがぜよ。ああ、そうそうあの木箱にはパンの香りが染みついちょったちや。
さて、このパン屋さんの話に戻りますけんど、この周りに民家もあまりない事を考えたら、こりゃあ、ここのパンを買いにこられる方は皆さん車で来るがやにゃあ。わざわざ買いにくるパンとは、どんな味やろうか?立ち寄って、ひとつ、ふたつ買うつもりが、みっつ、よっつ...おっと、結局、結構な数を手にとる事になりますぜよ。
そう言えば、その地域の文化度が高いと美味しいパン屋ができると聞いた事がりますぞね。この尺度で考えるならば、シャレたパン屋さんがちらほら出来ゆう高知の田舎は何ちゃあ無いですけんど、もしかしたら文化度は上っている言うことですろうか?
まあ、それは自分には分かりませんが、少なくとも若いかたのライフスタイルの変化は何となく感じるがです。たとえば、座敷箒。掃除といえば電気掃除機をお使いされている方が大半やと思います。それが最近では掃除機だけではなくて、電気を使わないとか、音が静かとか言うことで若い方でも、箒草で作った座敷箒や昔ながらの棕櫚箒などをお使いの方が増えゆうがです。
別に電気掃除機が支持されていないのかと言うとそうでもなく、自動で掃除をしてくれるタイプや、ダイソンでしたか強力な吸引力が衰えない新製品も次々に発売されよります。要するに、それぞれの価値や、自分たちなりの生活の仕方を、皆様がされるようになったと言うことかも知れませんちや。
数十年前、電気掃除機が普及する前には虎竹は座敷箒の柄として全国各地で活用されていた時代もありました昔のような大量生産はできませんけんど、静かなブームは定着しそうですきに、ちっくと嬉しく思いゆうがです。
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