竹虎では、日本唯一の虎竹の事を知って頂きたいと思うてから毎年、夏にインターンシップを開催しよります。2001年の春から取り組みを始めましたきに、もう何人の方を受け入れてきましたろうか?もちろん、最初は大学生や専門学校の方に竹の工場に来て頂いても、何ちゃあ勉強にも成らんし、そもそも来る方もいないやろう。そう思うて自信もありませんでしたし自分達でインターンシップなどは無理やとずっと思いよったがですちや。
けんど、よくよく考えたら本当にそうですろうか?インターンシップ言うもんは、自分が就職したい会社、業界に行く事もあるかも知れませんけんど、それは、そこで働く事になれば社会人になったら幾らでも体験できますろう。学生のインターンシップの時にしか触れることできない、まっこと貴重な体験というものは自分が絶対に就職する事のない、未知の世界にもあるがでは?そう思い直してみたら、なんと、なんと、竹虎ほど学生の皆さんにとって魅力的で、最高のインターンシップの現場はないがぞね。
ちがいますろうか?広い日本で、たったの1.5キロの間口の狭い谷間でしか生育しない竹ぞね。地元でも、あまり知られちょりませんがイギリスBBC放送が取材に来たり、あのユニクロさんとコラボTシャツ作ったり、こんな高知の片田舎にあって、どうして?こじゃんと、ミラクルな会社ではないですろうか?
まあ参加されたらエイですきに、虎竹の花籠作り研修だけでも、やってみたら面白いちや。最近の研修は職人が直接教えるのではなくて、パソコンの画面をみながらDVDを使いよりますが、もしかしたら人生で最初で最後の花籠作りかも知れんぜよ。編み上がったら持ち帰って頂きよりますので、懐かしい記念品として置いちょけますぞね。
期間は毎回2週間、半分は工場での製竹体験や配送研修、虎竹の花籠作りや竹林見学、内職さん訪問などを中心に、朝礼研修、トイレ掃除研修などもあって、後半の半分は、学生さん自身のしたインターンシップでの体験をインターネットを通して情報発信してもらう研修をするがです。竹虎に来ないと体感できない事とは、まさに、地方から情報発信するべきそのものぜよ。けんど、いくら素晴らしいモノや、事や、人がおったとしても、それを正しく、分りやすく伝達する技術つまり「伝える力」がないとイカンがです。
インターネットを活用したら地方でも都会でも関係ない、はじめて同じ土俵で相撲が取れると自分は感じましたけんど、せっかくの地域ブランドだとしてもしっかりした表現をしていかないと誰も振り返ってくれませんろう。そこで学生の皆さんには自分達の頭にある事を、一回紙に書いてもらって皆で徹底的に話し合いをしてもらうがです。
あーでもない、こーでもない、それぞれの立場からの意見が飛び交いますけんどこれも大切な研修の時間。これからの若い方は、ひとりひとりがプレゼン力を身に付けてもらいたいがです。一日の終わりには、その日の進捗を報告して、自分達のアドバイスを聞いていただき、さらに精度をあげていくという作業を繰り返します。
そうして昨年の夏にできあがったページがこれぞね。
竹虎インターンシップ2012年夏「未来へのステップアップ」
よろしければ、ご覧頂きたいがです。