ひすいこうたろう著「あした死ぬかもよ?」

虎竹


最近本屋さんに行くことも、あんまり無くなっちょります。唯一、書店との接点と言えば出張の際に時間があった時などに、通りがかりの本屋さんを覗いてみる程度ですろうか。けんど、昨日はちょうど用事があって、高知の大きな本屋さんに行く機会がありました。広い入り口を入ってすぐのところになかなか目立つように平積みされちょった本があったがです。


それがコレ、ひすいこうたろう著「あした死ぬかもよ?」。ズラリと並べられた壮観な陳列のせいもありますし、インパクトのある題名や表紙の見栄えもありますが、実は前に一度、ひすいこうたろうさんが高知に来られて講演されたのを、たまたま拝聴する機会がありましてこじゃんと楽しく面白いお話で印象深く残っていましたので、著者のお名前自体に、勝手に親近感があってパッと目に飛び込んできたがと思うがです。そして、その本自体もそうながですが、さらに関心をもってそのコーナーで見入ったのが、


「今日が最後の日だったとしたら?」


確か、そんな風な意味の質問やったと思いますが、それを様々な方々に問いかけして、その答えを画用紙に書いてもらった複数の写真があるがです。皆さんやったら、どんな答えを真っ白な画用紙に書きますろうか?それぞれの答えを眺めながら自分はどうやろう?自問自答してみたら、答えは、すっと出てくるがです。


そう、やっぱり、自分なら虎竹の山。


曾祖父が、祖父が、父が通った山道の向こうに広がる、この日本唯一の虎竹の竹林に腰を下ろして、いつもと変わらない風を感じ、小鳥の遊ぶ歌声を聞きながら竹と話よりますろう。「あした死ぬかもよ?」は一見、縁起でもないテーマの様ですけんど、その実、どうやって生きるかを真剣に、前向きに考えなさいと言うてくれゆう気がしますぞね。


「虎竹と生きる。」


自分には、この人生があるだけながです。


コメント(2)

arinco 返信

初めての訪問で失礼します。

安和の竹屋の山岸さんだよね。

竹細工だけじゃなく、他に色々とやってるんやね。

隣の久礼だけど知らなくてすまんことです。

一般人でも中に入って商品見れますよね?。

たぶん見るだけになるんだけども??。

毎日のように安和を通過するけどローソンに寄った時チラっと見るだけで。

すまんことです。

私には竹細工って未知の世界のように感じました。

今日は山岸さんのブログで楽しませてもらってます。

頑張ってください~そしてブログも楽しませてください。

竹虎四代目 返信

arinco様

コメントありがとうございます!
久礼の方とは、まっことお近くで嬉しいです(^^)
ありがとうございます。

けんど、灯台もと暗しと言うように
日本唯一の虎竹も地元の方には意外と知られておらず
かえって県外の方や海外の方が
よく、ご存じやったりしますので面白いものですちや。

実店舗はもう40数年になりますが
もともとは地元の方に日本唯一の竹が
こんな素晴らしい竹細工になるのだというのを知ってほしい
そんな祖父の思いもあったがです

竹しか置いてない専門店ですので
一般の方からは、たまに同じようなご質問をいただきますが
もちろん、ご自由にお入りいただけます
大歓迎ですので何卒よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。

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