森林浴とか言うことが、たまに言われます。当たり前の事ですけんど人も自然の一部ですきに、山でも川でも自然の中におったら心地よく感じるものではないですろうか。以前、東京や大阪の大都市に行ってから、1週間2週間も連続して仕事せんとイカンかった時がありました。最初の頃は、それでも刺激の多い都会は面白いし、人も多くて楽しゅうに感じますけんど、滞在がだんだんと日を重ねるにつれて田舎育ちですきに妙に息がつまってくるような気がしよったがです。ほんで、そんな時についつい足の向くのはやっぱり緑の中。
手近なデパートの屋上であったり、公園であったり、緑の多い場所が求められちゅうのは、やっぱり都会ですちや。虎竹の里におったら何ちゃあ感じなかったものが無くなったら、必要なものやったとしみじみ思うたがです。そうそう、早朝に木立のある河川敷を歩きに行ったこともあったちや。普段なら、まずそんな事はしないのにまっこと(本当に)人口密度の高いのは得意ではないがやにゃあ...まあ、そうやって人工的な自然でもエイですきに、近くに感じることによって生き返るような気持ちになりよったがです。
そんな風に街の中にある緑にさえ人を元気にする力があるような気がしますけんど、例えば雨の多い高知県には四万十ヒノキという油分の多い木があります。このヒノキの香りなどには、気持ちを落ち着かせる効果があるように聞きますぞね。この木々の香りの力もあってか、とにかく森の間を歩くとリラックスはしますし、気分がよくなってから、集中力も増したりするそうちや。森林浴の効果は科学的にも裏付けられちゅうと前にテレビ番組でも見た覚えがあるがです。
近年、便利になりながら、ますます忙しくなりゆう気がする現代人に、森林浴という言葉が広く親しまれるようになり、沢山の方を魅了しちゅうのは分かるような気がするがです。まあ、自分の場合は森林浴というより、やっぱり竹林浴ですちや。
竹林浴も森林浴と同じように心が落ち着きますので、ひとりになるには、これほどエイ場所はないがです。サラサラと笹の葉の音が聞こえ、山鳥の鳴く声が聞こえる虎竹の林。高校生の頃から、大事な考え事したい時には竹林に行きよりましたので、今にして思えば変な学生ではあったけんど、理にはかのうちょったがかも知れませんぞね。
森林浴と同様に、竹林浴のすばらしさはわざわざ説明などしなくても、恐らく十二分にお分かりいただけちょりますろう。ただ、竹林をご自宅までお届けすることは難しいがです。さて、そこで、この黒竹パーティションの出番ぜよ。まるで、竹林がお部屋にやってきたみたいな気分なるがですきに。
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