「まっこと(本当に)のうが悪い」こんな土佐弁を聞いたら県外の方は、どう思われますろうか?
「なに?脳が悪い......!?」頭が悪いという意味ですか......?頭痛がするという意味でしょうか......?
まあ、色々と言うて頂くのですけんど、実は、具合が悪いという事を「のうが悪い」と言うがです。使われなくなった土佐弁も多い中、この方言は今でも普通に使われゆうと思います。えっ?使いよりますろう?(虎竹の里だけかも知れませんちや)いえ、本当は普通に使いよります。
今朝は、この「まっこと(本当に)のうが悪い」を連発しましたぞね。どうしてかと言いますと、ずっと愛用していました竹皮草履が、とうとう履けなくなったがです。まだまだ使えると思って次の草履を用意しちょりませんでした。
たまたま今日は朝からカーペットを敷き詰めた仕事場におりますが、用意されちゅう普通のスリッパは蒸すので履きたくありません。タビックス履いちょりますが、いつもの竹皮草履ではなくてそのまま歩くと......ええっ!いやぜよっ!何か違和感があるがです。
もう初夏のような陽気の高知でカーペット敷きの部屋で素足もイヤやし、まっこと竹皮草履がないと、こんなに不快とは知りませんでしたちや。
だから、朝から
「まっこと(本当に)のうが悪い」
「まっこと(本当に)のうが悪い」
言いよります。
竹皮草履の底面は、最初はこじゃんと(とても)毛羽立ちがあります。カーペットの場合、毛羽立ちが引っかかる事があるのです。そこで、快適にご愛用いただくコツは毛羽立っちゅう中央部分にまっすぐガムテープを貼るがです。格好悪いようですけんど裏側ですきに誰にも見えませんちや。こうするとウソのように履きやすくなりますきに、フローリングの床だけでなくてカーペットを敷きつめたオフィスのような所でも、この快足感を味わっていただけると思うちょります。
けんど、まっこと良く分かりましたぞね。毎日履きよったら普通だと思うちょりましたが、不便さを感じて初めて竹皮草履の存在の大きさ、履き心地の気持ち良さに改めて気づくがです。
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