こりゃあ、まっこと竹ヒゴがぎっしりと編み込まれた白竹弁当箱やちや。形もしっかりしちょりますし、傷みやすい角の部分には籐で丁寧に補強がされていて職人の物作りへの心意気を感じますぞね。このような編み込みを網代編(あじろあみ)と言いますけんど、弁当箱にはよく見られる編み方ながです。けんど、この白竹弁当箱、「ミニ」と名前が付くとおり、
「ええっ!?カワイイ......!」
思わず声があがるような手の平サイズの弁当箱ぞね。こんなサイズならご飯もいくらも入りません。えらく小食な方のための弁当箱やにゃあ。もしかしたら、こう言われる方もおるろうか?けんど何ちゃあ弁当箱と名前が付いていても、弁当箱だけに使うとは限りませんちや。小さいながらも、熟練職人の手業がキラリと光ります。丁寧に編み込まれちょりますので、大事な小物を入れる小箱としてもお使いいただけそうながです。
確かにサイズが小さいので、もしかしたら大きなサイズより簡単に作る事が出来る、または、早く作る事が出来ると思われそうですけんど、実は全くその反対で、竹ひごも細く取っちょりますし、編むのにも小さいので作りづらく余計に手間がかかるがです。
どうしても大きなものと小さいものがあれば、大きなものの方が値打ちがあり、価格も高く思われがちですけんど、この白竹網代ミニ弁当箱などが良い例で、小さいからこそ値打ちがあるものもあるがぞね。
そもそも、こんなミニサイズを作ることにしましたのは、お昼のランチタイムにプラスワンして頂きたいと思うてですぞね。プラスワンというのは普通のお弁当に入りきらなかったおかずもう一品でもエイし、好きな果物や、お菓子などのデザートでもエイがです。お昼休みが、もうちっくと楽しい時間になるような、それぞれの方のお好みのモノを持って行って欲しいと思うちゅうがです。
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