昨日は竹工房の室内での小さな竹をご覧いただきましたけんど、今日は外に出て頂こうと思うちょります。実は竹は原材料の竹のまま保管する事も多いのですが、その際には直射日光や雨での品質低下を防ぐためにブルーシートをかけたり、日よけをしたりする事が多いのです。おっと、けんどこの日よけの屋根はどうですろうか!?
さすが、「竹なら売るほどある」竹屋さんぜよ。鉄骨のフレームには適当なサイズに切断した丸竹をそのまま並べちゅう!隙間だらけなので雨に濡れる事は仕方ないものの、これからの強い陽射しを遮るのには十二分な屋根と壁ちや。この日陰に守られて竹達は自分の加工の順番が来るまでゆっくりと待つことができるがやきに。
そして足元を見たら、この竹の荷台はどうぜよ。木枠に割竹を並べて釘で留めちょります。せっかく木枠で作ったのなら、底も木製にしたらエイのに、いやいや縦に真っ直ぐに割りやすい竹の特性を活かして、割竹やったら簡単にできますし隙間を空けて並べる事によって通気性も考えられちょります。竹をこうやって木枠に留める場合などには、そのまま釘を打つと竹が割れますので一手間かかりますけんど、竹に釘穴を開けてから釘留めしていくがですぞね。
この竹割の簀の子状にしつらえた上に、天日干して乾燥させたい竹製品をズラリと並べていくのです。見渡したら、こんな竹の荷台があっちにも、こっちにもあるぜよ。天気の良い日など、ドンドン製造して全ての荷台に並んだらまっこと壮観やろうと思うがです。
枯れた風合いが何とも格好のエイ竹の荷台。これも竹屋ならではのニオイを感じます。幼い頃、タオルを頭に巻いた大人たち、大声で笑う、優しい大人たちに囲まれた、あたたかな時間を思い出して、こじゃんと嬉しいがですちや。
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