竹編みの素晴らしいところは色々ありますぞね。色々ありますけんど、今日、ちっくと(少し)お話させていただきたいがは竹と灯り。細い竹ひごで美しい編み目を見せてくれる竹細工たち。竹籠にしても竹ざるにしても手提げ籠バックなどにしても、まっこと、それだけで綺麗やにゃあ。すばらしい職人技やにゃあと感嘆してしいますぞね。竹の色合いの美しさ、竹編みの表情。まっこと魅力がつきることのないのが竹細工ながです。
けんど、この編み込みが灯りと出会うたら、どうですうろか?人の人生まで言うたら大袈裟かも知れませんけんど、一生は出会いで決まると思うちょります。竹もそう。竹×灯りで、今まで思いもしなかったような魅力と面白さが発揮されるがです。そして、その通りですぞね。この力は、もともと竹が持っちょったもの、灯りと出会うて、さらに竹は昇華するがぜよ。
訪れた、この旅館さんは、まっこと(本当に)なかなかのモノちや。大迫力の竹のパーテーションも素晴らしいですが、ちょっとした、こんな丸窓をあしらう遊び心。竹の好きな自分などは一日ゆっくりいたくなるような場所やきに。目隠しにもなりつつ、竹の編み目を愛でて外から入る光と影を楽しめる。一粒で二度美味しい言うキャラメルどころではないきに。竹と灯りの組み合わせは、明かりの角度や見る方向によって何度も何度も美味しいがではないろうか?
日本唯一の虎竹林に入って腰をおろし、朝日を望む時、夕日を見る時。竹はエイにゃあと、つくづく思う時。こんな竹の顔があるんだ...新鮮な発見のある時。そこには光があるがです。
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