竹のエッグスタンドの事を以前のブログでお話したと思います。毎日の暮らしの中で、こんな上品なものは使うた事はないのですが、白竹を使うた簡単な竹編みでいながら食卓のテーブルにそのまま出して使えるような、可愛くて、ホッと心の安らぐような名脇役やったがです。ひとつ、ひとつが職人の手により形が微妙に違うのも、味わいがあって好きやにゃあと思いよりました。
さて、先日の朝に出して頂いた卵入れも、なかなかエイものでしたぞね。焼き物の器に穴の開いた竹編みを載せちゅうだけですけんど、陶器と組み合わせる事によって安定感が良く、まっこと実用的にできちょります。一度に沢山のお客様の分を用意される旅館さん等では、見た目は、もちろんですが扱いやすさや収納含めた機能性は最優先で考えられると思いますが、これは女将も大満足ではないですろうか?
上から見たら鳥の巣にある卵のようにも思えてきますけんど、こうやって別素材との組み合わせによって、かえって竹の優しさや、面白さが引き立つ事があるにゃあ。しかも、使い勝手が良くなりますきに、何ちゃあ、一から十まで全て竹で仕上げる必要はなくて、こういう竹の活かし方は素晴らしいと感じたがです。竹ばっかりに囲まれて、竹の事ばっかり考えるのは楽しくて幸せな事かも知れませんけんど、ちっくとでも違う視点を持つことが出来なくなりがちですきに、こうやって見聞を広めることは、こじゃんと大切な事ですろう。
それにしたち、最近はお醤油にしても卵かけ専門の醤油まであってから、なるほど、ぬくぬくのご飯にかけてサラサラとかき込んだら香りもエイし、まっこと美味しい竹のある朝食ぜよ。
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