迫力の竹硯

竹硯


たまに筆を持つことがあるがです。そうです、そうです、昨年から、ご紹介も始めました日本唯一の虎竹筆も使いますぞね。しかし、まあ、筆文字は習うと言うたち学校でちょこっと習字はしただけですし、基本も何も知らず、考えず、下手なまま書きよりますが、気分が乗ればドンドン書けますし、反対にそうでなかったら、どうしても書く必要があってもなかなか筆が進まない事もあるかです。


そもそも筆を使うキッカケになったのは、毎月書いちょります竹虎通信ぞね。その月々の、ちょっとした虎竹の里の事などを筆文字で書かせて頂きよります。まる10年も続けることができたのは、まっこと、ご覧いただく皆様のおかげですちや、ありがとうございます!


さて、そこで今回ご覧いただきゆうのは竹の硯。硯はご存じのように墨をする為のもので普通は石などで出来ちゅうものが多いと思うがです。地元高知にも三原村という所があって、実は、こちらでは良質の石を使うた三原硯が特産品となっちょります。筆を使うまではあんまり関心がありませんでしたけんど、不思議なもので、ちょっとでも書くようになったら、特に地元高知の硯ですきに、形などが気になって、目についたら見るようになりましたちや。


けんど、この竹硯もなかなかエイですろう?見れば見るほど妙に味があるぜよ。粗々しく削られた彫刻もダイナミックで作者の気概が伝わってきそうぜよ。無骨な男性的な感じがやる気を起こしてくれますし、荒磯に波うつようなデザインが生まれ育った南国土佐の太平洋を思わせてくれるのも素晴らしい。こじゃんと気に入りましたけんど、さすがに、こんな名品を使えるような腕前ではないですき、今回は拝見させていただくだけ。じっくりと観察させてもろうて帰ってきましたぞね。


コメントする