虎竹や黒竹を店舗用に使われる事も結構多いがです。細い竹をそのまま使ったり、太い竹でも半割にして腰張りのような使い方は昔からありましたが、最近では、より空間に使うと言うか、竹の存在感をより全面に出された使い方が多いように思うがです。壁に使ったり、天井に使ったり、まっことお店様によって様々ですけんど、天井の高い店内に竹をそのまま立てて、まるで竹林のようにあしらうお店様も拝見させて頂いた事がありますぞね。
そう言えば、竹をそのまま使うた訳ではなかったですが、いつやったか遠く東北の、とあるテーマパーク内のお蕎麦屋さんで大きな大きなメニュー看板が日本唯一の虎竹で作られていたのを偶然に見つけた時には、こじゃんと感激したがです。
竹をちっくとあしらうだけで、また、お店の見え方も全く違うものになって、モダンな感じになったり、お洒落な感じになったりしますちや。こちらのお店様もたまたま通りかがって、面白い竹の使い方をされちゅうのにビックリしましたけんど、外壁と外との間に、こうやって竹をあしらうだけで何とも心地よい、風通しのエイ通路ができています。
外で雨ざらしにして使いますと、竹を丸竹のまま使う場合は割れたり、竹の色あせもありますけんど、こうやって枯れた雰囲気になるがも竹の楽しみのひとつ。人工的に色をつけたり、耐久性をあげる塗料もありますけんど、自分は、あんまり好きではないがです。古くなり落ち着いた色目になって、また竹の違う魅力と出会う事ができるがではないですろうか?竹は庭園にも多用されてきましたけんど、先人たちも、こうやって時間と共に移ろう美しさに思いをはせたに違いないと思うがです。
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