シンガーソングライダーぜよ。シンガーソングライターではないがぞね、シンガーソングライダー。唄うバイク乗りと言うことですろうか。左嵜啓史さんが大型バイクにギターを載せ南国土佐にやってこられましたちや。南国と言うたち近日の寒さです。単車の風は想像以上に冷たいようで、ヒーター付きのベスト、ブーツにはホッカイロという完全装備ちや。
そんな冷え切った身体と、かじかんだ指先ですけんど、日本唯一の虎竹の里に熱い思いで唄を届けたいとギターを弾きはじめます。こじゃんと男前の顔立ちと、ハートをくすぐるような歌声に、思わずファンになってCDにサインをしてもらう姿を見よりますと、音楽というのは地域も年代も性別も一瞬で飛び越える力があると感じるがです。
東京を出発されて100日間で1万人に声を届けようと、ずっと、唄いながら走り続けて来られた左嵜さんの旅も、あと残すところ10日足らずで終わるとの事やったです。
「竹の中で唄うとパワーをもらえそうやなぁ」
本社の外で唄っいよった左嵜さんが引き寄せられるように工場の中へ。ああなるほど、ミュージシャンの方が会社に来られて演奏など今まであまり無かった事なので考えた事もないですが、竹林で音楽と言うのも面白いにゃあ。そこで、せっかくでもあるし日本唯一虎竹の竹林をご覧いただきたくなって山にお連れしたがです。
ちょうど今は虎竹の伐採シーズンぞね。普段やったら見る事のできない山だしされた竹もあったし、天気も良くて、まっこと良いタイミングでした。けんど、竹林に入って、竹を触って、空気を何度も何度も吸い込んで、こじゃんと喜んでくれた左嵜さんに、自分もこじゃんと感激したがちや。シンガーソングライダーは心に入ったことを、今度は唄にして外に出すお仕事ですろう。今日の竹林が、いつの日かギターの音にのって飛び出して来るがを楽しみにお待ちしちょうこと思うがです。
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