竹を伐採する季節は毎年この寒い時期だけながです。虎竹の伐採シーズンもいよいよ終盤に差しかかっちょりますが、集められ、選別させた虎竹が例外なく全て必ず通る炎のトンネルがこれながです。竹の油抜きをする行程のガスバーナー。この熱により虎竹に含まれる油分が竹から染み出し、虎模様をクッキリと浮かび上がらせてくれるのです。ガスバーナーに竹を差し入れるタイミングも重要ぞね。竹の性質により火に当てる時間なども微妙に調節しながら、焦がさないよう、美しい虎竹に変身するよう、職人が一本、一本、丁寧に拭き上げていきますちや。
ガスバーナーから出てきた虎竹は想像以上の熱さながです。切り口からは竹の油分がジュジューーーーーと噴き出します。湯気がモワァ~と立ち上り、甘い香りが広がるがぜよ。甘い香り?あ、そうです、そうです。竹は糖質の、こじゃんと(とても)多い植物ですきに、油抜きをすると甘くて、自分たちにとっては小さい頃から馴染みのある昔を懐かしゅうに思い出す大好きな香りが漂うがです。
竹虎も今日から本格的に仕事始めぞね。こうやって、「よそ行き」の綺麗な化粧をした虎竹たちが竹虎で竹製品として、あるいは竹材として、全国のアチコチの竹材メーカーさん、竹職人さんに運ばれていって、色々な竹細工に加工されたり、最近特に多くなっちょります店舗室内装飾に使うて頂いたりしてさらに沢山の皆さんにご楽しんで頂ける事が、2013年も、まっこと一番嬉しい事であり、目標ながです。
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