室戸沖〆無神経サバのポスターを嬉しそうに持っちょります。なるほど釣った魚を船の上で鮮度保持の手間をかけちゅう。こじゃんと、美味しそうなサバやにゃあ。うんうん、高知は鰹だけじゃないですきに。鰹のタタキは、こじゃんと有名やけんど、自分はサバのタタキの方が好きやにゃあ。ああ、それで嬉しそうにポスターを見せてくれよりますか?
いやいや、実はそうではないがぜよ。ちっくと(少し)画像からは分かりづらいかも知れませんけんど、この美味しそうなサバの刺身をガッチリつかんでいるお箸、このお箸に注目しとうせよ!そうそう、このお箸こそが日本唯一の虎竹で出来ちゅう虎竹箸ぞね。虎竹男箸、虎竹女箸と二つのサイズがありますけんど、高知県でも須崎市安和の虎竹の里でしか育たない、不思議な虎模様の浮き出た竹というだけではないがです。
お箸の使い方にちょっと自信がないなあ...。そんな方はおられませんろうか?麺類なども食べる時、ツルツルすべって食べにくい事がありますがこの虎竹箸なら大丈夫。ポスターの刺身もしっかり掴んでいますが、その秘密は四角い箸先にあるのです。虎竹箸は持ち手から箸先端まで四角い形にこだわっちょります。箸職人が一本、一本手削りする角のたった箸先が滑りやすい食材をキッチリ掴んでくれるがです。先端を細く、けれど四角い形に削り出す匠の技のお箸なので、仕上げにも漆を使うて虎竹箸としては大切な方にこそ一番おすすめしたいお箸になっちょります。
虎竹は淡竹(はちく)の仲間で真竹のように身が厚くなく、節間もそれほど長くありません。特に男箸のような厚みと太さを必要とする竹材が少なくて厳選するのに苦労もしよりますが、お使いの皆様の笑顔の食卓が、この小さなお箸の向こうに必ずある。そう確信したら何ちゃあない事ながです。
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