伝統を継ぐ若い手、日本の竹細工は高齢化が随分と前から言われちょります。昔からの熟練の匠たちは段々と減っていく一方で、実はモノ作りが好きやったり、竹に関心のある次の世代の職人たちもおるがです。このスズ竹丸かごの職人も、言うたら伝統の技を継ぐ若い手。竹編みの職人の手業をみて、上手な職人とこれから職人の一番の違いは、そのスピードちや。手際の良さ、編み上がる籠の早さで出来映えが、だいたい分かるほど編み込みの早さと、籠の完成度は正比例するように思うがです。
皆さんも思いあたる事があるのではないですろうか?
美味しいお鮨屋さん、有名なフレンチのシェフ、食の世界でも達人のような料理人ほど調理のスピードはビックリするばあ早いものですちや。今のお年寄りの竹職人さんたちは、若い頃に竹の最盛期を過ごして来た方ばかりです。竹細工の需要が多かった時ですので注文に追い続けられて、同じ竹籠や竹ざるを一日に何個も何個も作っているうちにスピード感が身に染み付き、それと共に竹のあしらい、竹編みの技も研ぎ澄まされて来たがです。まっこと、いわば毎日のように量稽古をしてきたようなものですきに、今の若い職人とは、環境がまったく違います。
確かに違いますけんど、これからの手の若い職人も頑張っちょりますぞね。まだまだ古老と同じような竹編みの技術はないにせよ。ひたむきに竹と向き合う気持ちは負けてないがです。そんな作り手を見守り、応援することが日本で長く長く続いてきた竹文化を守ることにつながると思うちょります。竹籠の形の違いも、ひとつの面白さとして楽しみながら若い職人を竹虎と一緒に応援していただくそんな応援団が、これから必要とされちゅうがです。
ゆき 返信
毎日、心温まる素敵なブログをありがとうございます。
四代目の熱意に押されて(?)、スズ竹丸カゴの注文ボタンを押しました(笑)
若い職人さんのために、少しでもお役に立てたら嬉しいです。長く、大切に、使わせていただきますね。届くのが待ち遠しいです。
朝晩、キンと冷える寒さがしみるようになりました。くれぐれも、お体大切にしてください。
竹虎四代目 返信
ゆき様
いつもブログをご購読いただいて、まっことありがとうございます!
この竹籠の事だけでなく竹文化はご愛用いただく
皆様のお力添えなしには守り継承していくことは
難しいと思うちょります。
自分たちに出来ることは
小さな事かも知れませんけんど
真っ直ぐに竹だけ見てやっていきますので
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
ありがとうございます!