帰ってきた八割BLACK

八割下駄


八割BLACKがリニューアルして帰ってきましたぞね。まっこと(本当に)お待ちどうさまでした(^^)


ええっ!?「八割」をご存じないですろうか?


まあ、それも仕方ないかも知れませんちや。以前は結構履かれよった履き物で、高知では昔ながらの下駄屋さんには置いてありました。けんど時代の流れと共に段々と見る機会が少なくなって風前の灯火となったところで、近年、鼻緒の履き物が見直される中この八割下駄は、桐台が一枚の板ではなくて、それぞれが独立した構造になっちょりまして、こじゃんと、ソフトな履き心地!まっこと、下駄とは思えないようなフィット感があるがです。そんな履きやすさが口コミでひろがったりして、下駄に馴染みのない若い方にも受け入れて頂き静かなブームとなっちゅうがです。


八割BLACK


さて、今回リニューアルした八割BLACKですが、色々と進化したところがありますけんど一番のこだわりは何と言うたち鼻緒ながです。まず、生地選びからはじめました。黒で統一したいという思いは最初から変わっちょりませんので、鼻緒に使えそうな色々な生地を取り寄せて検討し、素足に感触が一番心地よかった細い縦縞のコーデュロイ生地に決定したがです。


もともと八割下駄は歩きやすく動きやすい履き物。だから、とにかく極太の鼻緒でしっかりと足をホールドして鼻緒の履き物としては格段の歩きやすさを実現したいと思うちょりました。鼻緒職人さんとは何度も何度も試作をやりなおし、太さと、芯にいれる素材なども変えてみたりしましたぞね。


何を隠そう今度の八割BLACKは鼻緒が、こじゃんと(とても)すげにくいのが特徴のひとつ。底に開いた楕円形の穴に鼻緒を引っ張りこんで、しっかり結んでいくのは結構大変な手仕事ながです。この、すげにくい八割にギリギリの太さの鼻緒作りが一つのポイントで歩きやすさと、作り手のせめぎ合いのような所がありましたちや。一応の形になって本日皆様にご紹介させていただきますがこれで終わりではないがです。お客様のお声に耳を傾けながらこれから八割BLACKが始まるがと思うちょります。


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