竹密度とは?

和傘


和傘は好きで、ずっと愛用していた時期もありました。それこそボロボロになって穴があくまで持っちょりましたが、そんな傘を差しちゅう方は、最近いないのでかなり珍しがられたことを覚えちょります。使い勝手から言うと、確かに洋傘や折りたたみ傘にかないませんけんど、もともと竹虎が明治27年に大阪天王寺で創業した当時、和傘の骨竹などを扱いよったという事を祖父からずっと聞いて育った言うこともありますろうか?


昔から日本の暮らしになくてはならない竹製品のひとつと言うこと以上に妙に愛着があるがです。今、大切に使いよります国内老舗メーカーさんの洋傘も、傘骨の多さや、持ち手の竹根などが何となく和傘の雰囲気を醸しだしちゅうきに気に入っちょります。


とあるイベント会場で野点用の大きな傘を見てこんな事を思いよりましたが、そうそう、こんなお話をご存じですろうか?竹林の手入れのお話ですけんど、毎年ドンドン生えて、成長も驚異的に早い竹、しばらく放置しちょりましたら人口密度ならぬ竹密度がこじゃんと高くなります。そこで、適正な隙間ができるように間引く事も必要になってくるがですが、どれくらいの間隔で竹を伐ったらエイと思われますか?


実は、なんと先ほどからお話しよります和傘がヒント。和傘を差したまま竹林の中を歩けるくらいそれくらい間合いを開けて手入れするのが適正と言われよります。

さて、さて、エイ事を聞いたと思うて早速、そんな目で皆様のお近くの竹林を見とうせや。どれくらい合格しちゅう竹林がありますろうか?


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