虎竹の里の保育園跡地にて

虎竹の里の保育園


幼い頃、虎竹の里の保育園に記念写真撮影のため、隣町からカメラマンのおじさんが来られちょりました。ああ、せっかく遠くから来ちゅうので、全体写真だけではもったいないと子供心にも思うて(?)写真屋のおじさんにお願いして園の中央にあった石の上でポーズして一枚撮ってもろうたぜよ。今にして思えば、こじゃんとスタンドプレーやちや(^^;)


けんど、不思議なことに随分小さい時の事やのに、この写真を撮った時の事は結構ハッキリ覚えちゅうがです。実は、この保育園に通いだす前に当時の国鉄にひと駅ゆられて、須崎の幼稚園に1年ほど通いよりました。この頃、安和駅には立派な駅舎があって駅員さんも2名ほどおられた思います。ホームは高台の上になっちょりますので、安和全体がよく見渡せて、遠くの煙りがたなびく竹虎の工場をながめて汽車を待ちよったのです。


あそこには大好きな祖父がおって、父も働きゆう、職人のおんちゃんや、おばちゃんも沢山おる、竹を油抜きする甘い香りがただよいゆう、竹を切る大きな音がしゆう、遊びに行ったらアメ玉をもらえる。何をしているか分からんけんど竹が山のように積まれた場所、にぎやかで活気のある場所。幼い頃の写真から次々と蘇る記憶は、まっこと懐かしいもんばっかりぞね


竹虎四代目


あの頃に戻れるろうか?


そう思うて、ここに来たがです。ワシは田舎者で頭も悪いし、何ちゃあ分かっちゃあせん。「日本一と言われた、おじいちゃんのような竹屋になりたいぜよ」そう思うて何とか毎日やりゆう。けんど、まだ、まだ。けんど、まだ、まだ、何ひとつ真似すら出来んちや。


あの頃に戻れるろうか?そう思うてここに来ましたけんど、山鳥が鳴きゆうだけやきに。


コメント(4)

小林 英夫 返信

子供の頃の思い出たっぷり、とてもいい写真ですね。

その場所を再び訪れて、記憶がよみがえりましたか。

FB「虎斑竹専門店 竹虎」を拝見し、リンクからこちらを見させていただきました。

よごろうざ 返信

白黒の写真と、
カラーの写真と、
同じ顔ですね、

気持ちのいい、
スッキリした笑顔ですね。

竹虎四代目 返信

小林英夫 様

コメントありがとうございます(^^)

自分には嬉しいことに思いでの場所が多々あり
そんな温もりにつつまれて大きくなったがやと
まっこと感謝しちゅうがです。

FBもご覧いただきありがとうございます。
これからも頑張りますので何卒よろしくお願いいたします。

竹虎四代目 返信

よごろうざ 様

小さい頃と同じ顔ですろうか?
自分ではそれほど思いまけんど面影は残っちょります。

びっくと昔を思い出して
ほっこりした時間を過ごさせてもろうたがです。

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