昨日の続きですけんど、竹籠の事やったろうか?竹ざるの事やったろうか?何やったかといいますと、そう、そうです、菊底編みのお話でしたぞね。
その竹職人さんは考えたそうです。丸籠を編む時に菊底編みにするけんど、底から見たら、こじゃんと美しいこの編み込みもいつも底になってしまって、人からは見てもらう事ができない。どうしたらエイろうか?そう思うて一つ作ってみたのが、この竹籠やそうです。いつも底になっている部分が主役となって何か心なしか喜んで笑いゆうようにも見えますぞね。手付きにしちゃあるのは膝を曲げずに持ち運べるように。
「こりゃあ、まっことエイねえ~!」
自分が部屋で使いたいと思うほど気に入りましたけんど、まだまだ、職人さんは浮かぬ顔しちょります。この竹編みに満足していない所があるがです。籠と言うよりも、ちょっとした台のような感じで収納力という面からは十分ではないかも知れませんけんどインテリアとして、そこにあるだけで和みそうですし、ご愛用いただく方なりの使い方が色々とあると思いよります。
それにしてもいつも、底編みになっている脇役がステージの真ん中でスポットライトを浴びたとたんスーパースターのように輝きだしたようで、いやいや、エイもんやにゃあ。
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