久しぶりに井戸蓋と出会いましたぞね。最近では井戸自体あまり見掛けることもなくなりましたけんど小さい頃には自宅の庭にもありましたし、近くの田んぼや畑の脇にも2~3つあったことを覚えちょります。
もう随分と前の事になりますが竹垣の施工にお伺いしたお宅のお庭に、立派な井戸があって朽ちかけた竹の井戸蓋がされちょりました。細い竹ヒゴを御簾に編んだものは、それこそ夏に活躍したスダレやランチョンマットような敷物など多々あるのですが、丸竹をそのまま棕櫚縄で縛ったようなものは井戸蓋くらいのものですろうか?
けんど、実はこの井戸蓋を何倍も大きくしたものを製作した事が一回だけあるがです。お客様のご依頼でこしらえたのは(作ったのは)、最長3メートルくらいの長さに切りそろえた太い孟宗竹を、丸竹のまま太い棕櫚縄でしばり井戸蓋のような格好に仕上げていきます。用意した竹は数十本あったがですが、数本の竹を縛った時点でかなりの重量になりましたので、いくつかのパーツに分けましたぞね。
この井戸蓋を大きくしたようなものを何に使うかといいますと、池の蓋として使いよりました。井戸蓋ならぬ、池蓋。ズラリと並べたら、井戸蓋どころではなかったぜよ。まっこと壮観やったですちや。
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