虎竹女箸の極み

虎竹女箸


虎竹の里と言うと山里のイメージかと思いますけんど実は、竹虎の工場の前はすぐ海。夏場は海水浴のお客様や釣り客などでもにぎわう浜辺ぞね。かって土佐藩の時代には、この浜辺から虎竹は船に積み込まれ、年貢の替わりにとして山内家に納められよったと言います。


当時、生活のあらゆる所に竹は使われていましたが、虎竹は美しい虎模様の浮き上がとして珍重されていましたので、どちらかと言うと茶華道など実用的な要素プラス装飾の意味合いの濃い所で多用されていたと想像しちょります。竹はタテに繊維が走って強く、強と言うても硬いワケではなくてしなやかさがあるので、手にした感触はやさしく、そして軽く、きっと沢山の方に喜んでもらえたかと思うのです。虎竹は淡竹(はちく)の仲間で身の部分はそれほど厚くありません。だから細身のお箸の素材としては虎竹は最適。一本、一本、熟練の箸職人が手削りで削りだしたお箸に、漆職人が拭き漆という技法で仕上げた女性向けの虎竹女箸


雑誌にもよく掲載されちょります時計もテレビも無いという山深い場所にある、美味しい料理が評判のホテルでは虎竹削り箸をレストランで使うていただきよります。一度、ここで使うたご婦人方があまりの使い心地の良さに、二膳、三膳とご購入されるそうですけんど、実は、この虎竹女箸はこの竹箸より更にワンランク上の仕上げにした最上級のお箸ぞね。細いシャープなライン、渋みある色合い。まさに極上の虎竹女箸は竹虎のイチオシながです。


「これっ!」


と言うような一膳を探されていた貴女にご愛用いただきたいがです。


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