古い枝折り戸

白竹枝折り戸


枝折り戸という庭で使う簡単な竹製の扉をご存じですろうか?普通のご家庭ではあまり使うことがないかも知れません。ただ、好きな方ですとマンション等でもご愛用される方もおられますちや。ベランダにズラリと並べて花やツルものの植物をからませて楽しまれたり、お庭では柱を立てて縛り付けて、ちょっとした間仕切りや飾りにされるなど、色々な使われ方をしちょりますが、本来の使い方は出入りの戸ながです。


出たり、入ったりしますのでの自由に動く可動部分が必要です。可動部分と言うますと、まず蝶番など思いうかべられる方が多いですが、竹はご存じのように中が空洞で釘が効きません。なので、先の割れた特別なピンを使います。そのまま打ち込むと竹が割れてしまいますので、まず竹に穴をあけ割りピンを差し込み、反対側で先の割れを開いて固定するがです。


ヒジツボ


この金具はヒジツボと呼びよりますが、オス、メスがあって、オスはL字型になった釘状のものですのでこれを焼き柱に打ち込み、メスのヒジツボを上からのせて可動させます。


それにしたち、年期がはいってサビついたヒジツボですちや。竹は青々としていたり、白竹でも晒したばかりの美しい白さという出来たての新品のうちはもちろん清々しくて大好きですけんど、こうやって古くなってきてからは、更に味わいが深まります。ヒジツボのサビまでも、なにやら風合いの良さを感じてしまいますぞね。


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